『渦神 分裂増殖人間』――もう一人のオレが、俺を食う!?想像の遥か上を行くSFホラー!
はいどうも!おなじみ漫画大好きおじさんです!
今回はね、なかなかパンチのあるタイトルのこの作品――
**『渦神(うずがみ) 分裂増殖人間』**をご紹介!

最近流行ってる異能系とか転生ファンタジーとはひと味違う、
“人間そのものの恐怖”に迫ったサイコSFホラーでございます!
読むと「人間ってここまで追い詰められるとどうなっちゃうの?」っていう背筋がゾッとするような感覚が味わえる一冊。
そしてなんといっても主人公・**武市悟(たけいち さとる)**の体験が…まじで悪夢。
あらすじ(ネタバレ無し)
物語の主人公は、どこにでもいそうな普通の青年・武市悟。
地味だけど、心優しくて、日常を淡々と生きているタイプの青年。
そんなある日、彼の身に**“異変”が起きる。
まず最初は違和感程度だったんだけど、次第に自分そっくりの「もう一人の自分」**が現れ始める…。
その「自分」は、最初は無害だった。だが、徐々にその行動がエスカレートしていき、
悟の人間関係を壊し、居場所を奪い、最終的には――
彼の存在そのものを消そうとする。
そう、この漫画のテーマはズバリ、“自己増殖とアイデンティティの崩壊”。
「俺は誰なんだ?」「本物の俺って何なんだ?」っていう、
もう哲学的にもなってくる恐怖がガッツリ描かれてるわけです。
推しポイント①:じわじわ来る恐怖!自分が“自分”じゃなくなる感覚!
『渦神』の面白さは、いきなりドカンと怖がらせるホラーじゃなくて、
じわじわと正気が侵されていくような恐怖なんだよね。
最初は、「あれ?寝てたはずなのに、昨日の記憶が…おかしい」みたいな違和感。
でもそれが積み重なっていくうちに、
自分が本当に自分なのか、わからなくなってくる。
んで、ふと気づくと、自分の“コピー”が周囲に溶け込み始めてる。
「自分そっくりな“ヤツ”が、代わりに俺の人生を生きてる」
この設定がまぁ怖い。そしてリアル。
顔も声もそっくり、癖まで同じ。でも…中身が違う。
そうなった時、周りの人はもうどっちが本物か判断できないわけ。
ゾワゾワするでしょ?
おじさんは一気読みして、しばらく鏡が怖くなったよ…。
推しポイント②:心理的追い詰められ方がリアルすぎる!
『渦神』が他のホラー作品と違うのは、単に「化け物が怖い!」って話じゃないところ。
主人公の悟は、自分のコピーが周囲の信頼を得ていく中で、
どんどん孤独になって、社会的に追い込まれていく。
友達からも、恋人からも、職場からも距離を置かれ、
ついには「お前がおかしい」と言われてしまう――
一番身近な人たちに「偽物扱い」される恐怖。
これがほんとキツい。そしてリアル。
読んでると、「これ、もしかして自分の身にも…」って錯覚するぐらい、感情移入させられる。
ネタバレあり(内容深掘り)
(↓↓↓ここからネタバレあるぞ!注意して読んでくれな!↓↓↓)
物語が進むにつれて、「もう一人の悟」はどんどん増殖していく。
そう、1人だけじゃないんだよ……何人も現れるのよ。
そして彼らは“渦神”という存在に従って動いている。
この“渦神”ってのがまた気持ち悪くて、
自己を分裂・拡散させることで世界に広がろうとする、
まさに人間の形をした“概念的な存在”なのよ。
そして衝撃の事実が明かされる――
実は、最初に出てきた「もう一人の悟」が“本物”かもしれない、という可能性。
今まで「コピーだ!」と思ってた相手が、
実はオリジナルで、自分のほうが「後から生まれた存在」だったかも――
というアイデンティティの崩壊。
ここで悟が見せる“覚悟”が、この漫画のクライマックスの見どころ。
自分の“命”や“存在”を守るために取った行動、
そしてラストの選択は、まさに「人間って何だ?」って読者に突きつけてくる。
他の漫画と比べてみると?
この作品、ジャンル的にはホラー×SFなんだけど、
『サイキックス』や『ニュークリア』とも通じる“命の重さ”や“自己の価値”がテーマになってる。
『サイキックス』が「他者との戦い」の中で命を懸ける作品だとすれば、
『渦神』は**「自分との戦い」**なんだよね。
あと、『今際の国のアリス』のような“追い詰められていく感覚”や、
『幼い悪女はすべてを見通す』のような“心理戦”の要素もある。
でも『渦神』は、そういう要素をひとりの人間の内部だけでやってのけるという、
まさに内面地獄型ホラーって感じ!
読者への問いかけ
もしも、ある日突然、
**「お前は偽物だ」**って周囲から言われたら…君はどうする?
そして、自分そっくりな存在が、君の代わりに人生を奪っていったら――
“本物”であることを証明できる?
『渦神 分裂増殖人間』は、そんな究極の問いをぶつけてくる作品です。
読んだ後、きっと鏡の中の自分がちょっと怖くなるかも…。
でもそれこそ、この作品の凄みってやつなんだよな。
ぜひ君も、自分という存在の輪郭を、この恐怖の渦の中で確かめてみてくれ!

次回も、おじさんが魂震える作品を紹介するから、楽しみにしててくれよな!📚🌀
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