『シャーク』――底辺からの這い上がり!“受刑者”が見せる再起の物語


やあやあ、今日も漫画を語るぜ!
漫画大好きおじさんが今回オススメするのは…
受刑者から始まる、どん底からのサクセスストーリー!
その名も――
『シャーク』!!
いや~、おじさんね、「強くてニューゲーム」系も好きなんだけど、
やっぱり**“底辺から這い上がっていく”系**には、心をガツンと掴まれちまうんだわ。
あらすじ(ネタバレ無し)
この物語の主人公は、渋谷聡(しぶやさとし)。
彼は、若くして刑務所に入っているいわば“社会のどん底”にいる青年。
受刑者って言うと、世間では「終わってる人間」みたいに思われがちだけど、
この漫画はそこをグイっとひっくり返してくれるんだよ。
聡はあるきっかけから、自分の生き方を見直し、
失ったもの、壊したもの、傷つけたものを抱えながらも、
**「もう一度やり直す」**ことを選ぶんだ。
もちろん簡単じゃない。
社会の目も冷たいし、自分の中の葛藤もある。
でもね、再起しようとする人間の強さと泥臭さ、めっちゃ沁みるんだわ。
推しポイント①:受刑者という“スタート地点”のリアルさ
『シャーク』の一番の特徴は、**「受刑者=主人公」**ってところ。
ファンタジーでも異世界でもない、めっちゃ現実に近い社会背景が舞台。
聡が刑務所の中でどう過ごしてるか、
そこから社会復帰に向けて何をしているのか、
そのプロセスがちゃんと描かれてるんだよね。
すごく地味に見えるかもしれないけど、
その一歩一歩に重みがあって、読んでてこっちも自然と応援したくなる。
推しポイント②:聡というキャラクターの“人間臭さ”
聡って、最初はぶっちゃけ怖い感じのやつなんだよ。
過去にやらかしてるし、見た目も厳つい。
でもページをめくるごとに見えてくるのが、
**「不器用だけどまっすぐ」**っていう人間味。
弱さを認められず、何かを守るために間違った選択をして、
そしてそれをちゃんと後悔して、もう一度自分を作り直そうとする姿が、本当にかっこいいんだよ。
強くなるって、ただ腕っぷしのことじゃない。
**「前に進もうとする意志」**が強さだって、聡が教えてくれる。
ネタバレあり(内容深掘り)
(↓↓↓ここからネタバレあります!↓↓↓)
聡が刑務所に入る原因になった事件、これがまた重い。
彼が犯した罪は、単なるチンピラの喧嘩じゃない。
彼には守りたかったものがあって、
でもその守り方を間違えてしまった。
そのせいで、大切な人からも距離を置かれてしまう。
それでも彼は腐らず、刑務所の中で反省し、鍛え、
出所後も決して“楽な道”を選ばない。
出所後、彼が働き出す職場でも、元受刑者への風当たりはキツい。
同僚からは信用されないし、ちょっとした失敗で「やっぱりな」って言われる。
でも彼は怒らず、投げ出さず、少しずつ信頼を勝ち取っていくんだ。
そして特筆すべきは、彼の“もう一度向き合おうとする勇気”。
離れた家族、かつての仲間、過去の自分――
全部を見つめ直して、それでも「生き直す」って決意を持つその姿が、本当に尊い。
他作品との比較
『シャーク』はこれまで紹介してきた漫画たちと比べても、
リアルさと泥臭さが段違い。
たとえば『俺だけレベルアップな件』や『無限の魔法使い』は、
強くなるための「舞台装置」が用意されてるファンタジー要素があるけど、
『シャーク』はそんな“補助輪”が一切ない。
ただの元受刑者の男が、
世間の偏見、過去の罪、自分の弱さと向き合いながら、
“今”を変えようとしてる。
近い感覚で言えば、『ニュークリア』のようなシリアスで人間の内面をえぐってくる感じ。
でも『シャーク』の方が、より現代的で、どこか「自分にも起こりそう」な現実味がある。
読者への問いかけ
この作品、読んでるうちに思うんだ。
「自分が聡だったら、同じように立ち上がれるかな?」って。
社会に戻って、偏見に晒されて、誰にも頼れず、
それでもまた、“人間としての信用”を取り戻すために努力するって、
本当に並大抵のことじゃない。
でも、聡の姿を見てると――
「俺ももうちょっと、やれるかもしれないな…」
って思えるんだよ。
だからこそ、おじさんは言いたい。
ぜひ読んでみてくれ。
ただの受刑者の話じゃない。これは、“人生をやり直す強さ”の物語だ。

次回もまた、魂のこもった一冊を紹介するぞ!
それまでに『シャーク』、しっかり味わってくれよな!🔥📖
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